141.リースバックとは?不動産業界の裏側を解説します!
こんにちは!
イエステーション愛媛総合センター| 今治店の川又です。
最近、「リースバック」という言葉をよく聞くようになりました。
このサービスは、「現在の住まいを売却せずにそのまま住み続ける」という魅力的な提案をしていますが、
その仕組みは一見シンプルではなく、複雑な内容もございますので内容を理解する必要があります。
この記事では、リースバックの詳細な内容と仕組みに焦点を当て、そのメリットとデメリットについても包括的に解説します。
リースバックに興味を抱いている方にとって、必読の情報となるでしょう
1.そもそも、リースバックとは?
新型コロナウイルスの影響により、経済的な不確実性が高まる中、我々は「リースバック」という言葉に頻繁に接するようになりました。
このサービスは、現在の住まいを売却せずに住み続けることを可能にし、その魅力は主に2つの特徴があります。第一に、住宅ローンの完済と自宅の売却が可能となる点。第二に、新しい買主と賃貸契約を締結し、そのまま住み続けることができる点です。このサービスは、住宅ローンの返済に苦しむ人々や、引っ越しの困難さを感じる人々にとって、有益な選択肢として浮上しています。
また、高齢化社会が進行する中、老後の生活資金を考える人々や、相続問題を整理しようとする人々にとっても、リースバックは注目すべき選択肢となっています。
ただし、リースバックを活用する際には、その内容と仕組みを詳細に理解し、検討することが重要です。
2.リースバックの流れ
リースバックの大まかな流れは、
まずリースバック業者に物件の査定を依頼し、査定結果に基づいて売却契約を締結します。
この際、売主は物件の所有権をリースバック業者に譲渡します。
次に、リースバック業者との間で定期借家契約が締結され、家賃を支払いながら住み続けることになります。売却代金は一括で売主に支払われ、
この手続きには3つのポイントがあります。
最初に、物件売却時にリースバック業者に査定を依頼し、買取価格に同意すると売買契約が成立し、所有権が譲渡されます。
次に、リースバック業者との定期借家契約が結ばれ、通常は2年の契約期間が設定され、更新も可能です。
また、リースバックの特徴の1つは、将来的に物件を再度購入するオプションがあることです。
初めに売却する際に「再売買予約権」を付けて契約を結ぶケースもあり、一時的に手放したいが将来的には戻したいと考える方には魅力的な選択肢です。
3.リースバックのメリット・デメリット
リースバックには、検討すべきメリットとデメリットが存在し、知らないままに急いで決断すると、後悔する可能性も考えられます。
ですので、リースバックの仕組みとその利点・欠点をよく理解しておきましょう。
メリット:
① 売却後も現在の家に住み続けられること。
② 売却代金が一括で手に入ること。
③ 買い戻しの権利である「再売買予約権」が存在すること。
④ 引っ越しや新しい住宅探しの手間が不要であること。
⑤ 周囲の人々にリースバックの取引が知られないこと。
⑥ 固定資産税の支払いが不要になること。
デメリット:
① 売却代金が市場価格より低くなる可能性が高いこと。
② 家賃が市場価格より高くなる可能性があること。
③ 修繕費や原状回復費が借り手の負担となる場合があること。
④ 買い戻し価格が売却時の価格より高くなる場合があること。
⑤ 定期借家契約の場合でも、契約の更新または再契約ができるが、永遠に住み続けることは保証されないこと。
これらのメリットとデメリットを考えると、多くの人々にとってデメリットの方が強く感じられるかもしれません。
将来的に買い戻すことができる可能性はありますが、売却価格や買い戻し価格に不利な条件が含まれている場合もあるため、ハードルが高いと感じるでしょう。
4.リースバックはどの不動産会社にもあるサービス?
リースバックは、どの不動産会社でもできるわけではありません。
サービスを取り扱っているリースバック業者に問い合わせるようにしましょう。
また、どの物件でもリースバックできる対象となるわけではありません。
特に、リースバック業者の買取価格が、住宅ローンの残責よりも低い場合には難しくなるでしょう。
5.リースバックについて不動産会社に事前確認をしましょう
リースバックを利用する際には、流れをしっかりと知り、メリット・デメリットを把握した上で進めるようにしましょう。
特に金額面や契約内容に関しては、焦らず注意して確認することが大切です。
まとめ
「リースバック」について
「リースバック」には、現在の住まいを売却した後もそのまま住み続けることができるという魅力があります。
このサービスには、以下のようなメリットとデメリットが存在します。
メリット:
- 住み続けることができる: 現在の家を売却した後も、そのまま住み続けることが可能です。これは、住宅ローンの返済に苦しむ場合や引っ越しの手間をかけずに快適な生活を維持したい場合に魅力的です。
- 一括現金受け取り: 売却代金を一括で受け取ることができ、急な資金需要に対応できるメリットがあります。
- 再売買予約権: 「再売買予約権」を持っているため、将来的に物件を買い戻すことができます。これは、一時的に手放したいが将来的には戻りたいと考える方に選択肢を提供します。
- 手間の削減: 引っ越しや新しい住宅を探す手間が不要で、快適な生活を維持できます。
- プライバシーの保護: リースバックの契約は一般的に他人には知られないため、プライバシーが守られます。
- 固定資産税の免除: 固定資産税の支払いが不要になり、経済的な負担が軽減されます。
デメリット:
- 売却価格の低さ: 売却代金が市場価格よりも低くなる可能性が高いため、資産価値を損なう可能性があります。
- 高い家賃: 家賃が市場価格よりも高くなる可能性があるため、住み続けるコストが増加する可能性があります。
- 修繕費や原状回復費の負担: 修繕費や原状回復費が借り手の負担となる場合があるため、予期せぬ支出が発生する可能性があります。
- 買い戻し価格の上昇: 買い戻し価格が売却時の価格よりも高くなる場合があり、将来的な資産取得コストが上昇する可能性があります。
- 契約期間の制約: 定期借家契約を結んでも、永遠に住み続けることは保証されないため、将来的な不安定さが考慮されます。
これらのメリットとデメリットをよく理解し、個々の状況に合った判断をすることが重要です。リースバックは将来的な住宅ニーズや財務状況に合致するかどうか、慎重に考慮するべきサービスです。