貸すことは投資
123 不動産投資のリスクとリターン: 貸すか売るか、その選択と戦略
前回に続いて貸し方の方向性についてです。
1.貸し続ける(投資用)
2.いつかは自分が住む
3.いつかは売る
今回は最後の「3.いつかは売る」というパターンについてとなります。
実はマイホームの賃貸による活用を検討されるかたの多くはこの「3」を想定しています。
結論から申し上げてしまうと、無計画な賃貸よりも、売却のほうがリスクが低いためおすすめです。
賃貸としての活用は、ここまでにお伝えしてきたさまざまなリスクやデメリットに対して、工夫を凝らし、経営努力をすることで初めて収益が得られるものです。
空室期間=損失となりますし、故障が起きれば修理が必要、それを未然に防ぐための設備の手入れや、交換時期はベテランでも見誤ることがあるものです。
仮に複数の物件を所有するおつもりで、その1つ目の部屋だということであればいいかもしれません。
運用する部屋数が増えればそれだけ、リスク分散になるためです。
何部屋も持っているうちの1部屋が空いてしまっても、他の部屋からの収入で持ちこたえられるかもしれませんが、1部屋大家さんの場合、空室=収入のストップ、むしろ維持費の支出を考えればマイナス、それでもローン返済は容赦なく訪れます。
少子高齢化が進み、一部の都心部を除き人口も減少傾向にある今、賃貸物件の空室率も市場全体で見れば減少トレンドです。
立地次第ではこれまでのリスクを織り込んでもチャレンジする価値がある可能性はありますが、それにしても予測のつかないリスクは無くせません。
貸すということは投資です。
貸している間に投資分を回収しきるか、売った時に得られる金額を含めた総額で損をしてしまえば意味がなくなってしまいます。
年々、不動産の価値は築年数の経過に伴い落ちていくにもかかわらずです。
売るか、貸すか、貸す場合は長期にわたる投資生活の開始となることを踏まえ、長期的な計画を立ててからの活動開始がおすすめです。
まずは、各種金額の把握が必須作業となりますので、お気軽にご相談くださいませ。