売り先行

127 売り先行型の住み替えで注意すべきこと:仮住まいのリスクと対策

前回から、住み替えの進め方について解説させて頂いておりますが、今回は「売り先行」についてです。
売却を先行して進め、売れてから次のご自宅を購入する「売り先行」型は、住み替えの進め方としては最も主流です。

まずメリットとデメリットを整理しておきます。

メリット

・売り急ぐ必要がない
売れてから買うという流れなので、売却に対して期限を設けずに活動をすることが可能です。
これにより、納得のいく価格での売却が可能となります。
ある程度強気の価格設定を行い、今後の買い替えに資金的な余力を残したい場合などに適しています。

また、前回の購入からあまり年数がたっていない場合、ローン残債額がかなり大きいケースがあります。
こうした場合は、急いで売る場合の価格では残債額を賄えないことがありますので、前回の購入から日が浅い買い替えにも適している方法と言えます。

・資金計画が立てやすい
売却を先行する場合、売却金額が確定し手元に残るお金が確定した状態で、次の購入計画を立てることが可能になります。
不確定要素がない状況で検討ができるので非常に心理的には安心感をもって進めることができます。

メリット

・購入が間に合わなければ仮住まいが必要
売り先行の場合、売却の契約が進んだタイミングですぐに購入計画を本格的に動かし始めます。
そこで、すぐに次の候補が見つかり、スムーズに入居できるのが理想なのですが、希望を満たす物件が見つからなかったり、見つかったとしてもリフォーム工事などに時間がかかって現住居の退去日までに入居準備が整わなかったり、といったことが多いです。

こうなると、購入した物件への入居可能日より前に、売却したご自宅を出なければならなくなってしまいます。
その場合には、仮住まいを用意しなければなりません。
2回分の引っ越し費用や、仮住まいの手続きにかかる費用など、それなりの追加費用が必要になることになります。
この点が売り先行型の最も大きなデメリットです。

これを防ぐためには、売却を進めながらも、売れた場合に購入する候補を事前に探しておくことです。
実質「売り買い同時」に進めていることにはなりますが、「売れるまでは買わない」という線引きをすることであくまで売り先行として進めることができます。

しかし、売り先行のつもりで進んでいたつもりが、理想的な住まいが見つかってしまい、途中で「買い先行型」に切り替えたり、売却を間に合わせる為に買取業者に売却をすることで「売り買い同時型」に切り替えるようなケースも少なくありません。

弊社では、そうした事情の変化にも臨機応変に対応させて頂いておりますので、どうかご安心ください。

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