ホントウの売却理由

011 自宅を売るのに考える事

「自宅を売ろう」と、何の理由もなく思う人はいないでしょう。
必ず「自宅を売ろう」と思った理由があるはずです。

例えば、「転勤が決まった」「新築を買った」「子供が大きくなり手狭になった」というように、人それぞれご自宅を売る理由があるのです。
また、中には「気分を変えたいから」という理由でご自宅を売られる方もいます。
「売る理由なんか自分でわかっている」といわれるかもしれません。

しかし今一度「なぜ自分が自宅を売るのか」を確認してください。
例えば「半年後に転勤が決まっているため、それまでに売りたい」という理由であれば、「半年以内に買い手を見つけて、引っ越し後すぐに引き渡しをする」というスケジュールが望ましいでしょう。
そして、今すぐ売却活動を始めなければいけません。
スタートが遅れ、売れるまでに時間がかかってしまうと、転勤後数ヶ月の間「使わない家」の住宅ローンを支払わなければいけないという事態になるかもしれません。
半年後の転勤という理由であれば、「可能な限り半年以内に買い手を見つける」ということが目標になります。
また半年を期限として逆算した売却活動が必要となります。
また、「売り急がなくていいけど、手狭になってきたので一戸建てに将来的に買い替えたい」という理由の方もいるでしょう。
そうであればあわてて売る必要もないわけですから「時間をかけてでも、できるだけ好条件で売却する」という目標が立てられます。

「実は新築をすでに買ってしまってダブルローンで苦しい」という場合は「いち早く売却する」ことで、家計収支の健全化が急務となります。
このように「自宅を売る理由」をしっかり見きわめる事は、「売却を完了させるための目標設定」を明確にさせることとなるのです。
「私は〇〇という理由で、自宅を売る。だから△△までに売ることを目標とする」と明確にするのです。
これが、不動産売却の目標です。
そして、この目標から、今度は「どのように売っていくのか」を逆算していくのです。

優秀なビジネスマンやアスリートは、難しい目標でも次々とこなしていきます。
彼らは「目標達成するためには、目標地点から現在までの逆算をすればいい」と共通していいます。
4年に1度のオリンピックを目指すのであれば、4年後の本番に最高のコンディションで臨むためにはどうすればいいのか、今から何をすればいいのかを逆算しているのです。
売上を上げたいビジネスマンなら、売上目標を定め、その売上を達成するには、今、そしてこれから、何をどのようなタイミングでするのかを明確化するのです。

「半年後までに自宅を売りたい」と思えば「最長で5カ月後までには売買契約をしておく必要があるな」とか「2カ月間は高めに売り出しても、3ヶ月目からは値下げをして成約しなければいけないな」と目標に向かって逆算を行うのです。
ご自宅を売る理由を見きわめ、目標を明確にし、そして逆算して計画すること。
当たり前のような話ですが、本当に大切なことは、「当たり前のこと」の中にあります。

次回は次のステップ「お金」についてご説明します。

不動産のマナビ♪

前の記事

自宅売却の成功とは!?
不動産のマナビ♪

次の記事

家を買うことは「投資」