179.不動産の売り出し価格の決定方法を解説!査定価格との違いや注意点も紹介!
こんにちは!
イエステーション愛媛総合センター| 今治店の川又です。
不動産を売却する際、売り出し価格は売主が自由に決められます。
しかし、相場とかけ離れた価格設定は、損失を招いたり売れ残ったりするリスクがあります。
不動産の売り出し価格はどのように決定すれば良いのでしょうか。
今回は、不動産の売り出し価格の決定方法について解説します。
売り出し価格の決め方、査定価格との違い、価格設定時の注意点などについてもご紹介します。
不動産の売り出し価格と査定価格との違い
不動産の売り出し価格とは、不動産を売り出す際に設定される価格であり、売主が自由に決めることが可能です。
ですが、相場より安く設定すると損をするかもしれませんし、高すぎると売却に時間がかかる可能性があります。
適正な価格設定が重要ですが、一般の人には不動産の適正価格はわかりにくいです。そこで参考にするのが査定価格です。
査定価格は、不動産会社が調査して算出する価格で、「3ヵ月程度で成約すると見込まれる価格」です。これが適正価格の目安となります。
査定価格は、不動産会社が過去のデータや取引実績、物件の個別事情などを基にして算出します。
不動産の売り出し価格の決め方は?
不動産の売り出し価格は査定価格を基に決定します。まず、不動産会社に査定を依頼し、査定価格を確認します。 次に、ネットや情報誌で類似物件の売り出し価格を調べます。 最後に、いくらで売りたいか(上限値)と、いくらなら売ってもいいか(下限値)を考えます。
これら3つのポイントを考慮して、売り出し価格を設定します。
・査定価格は不動産会社が市場動向や過去のデータを基に提案する価格です。必ずしも査定価格通りに設定する必要はありませんが、「適正価格」を意識することが重要です。
・適正価格とは、おおよそ3ヵ月で売れる価格のことです。複数の業者に査定を依頼し、価格の根拠を確認することで、その価格が適正かどうかを判断する材料になります。
また、売り出し価格を決める際には、「高く売る」ことと「早く売る」ことのどちらを優先するかを考えましょう。高い価格を設定すれば利益は大きくなりますが、売れにくくなります。逆に、安い価格を設定すれば早く売れますが、利益が少なくなるか赤字になる可能性もあります。
住宅ローンの返済を考えている場合、残債を返済できる価格が下限となります。
売り出し価格と査定価格が大きく異なると売却が難しくなるため、その点も考慮しましょう。
不動産の売り出し価格を設定する際の注意点
売り出し価格の設定は、不動産売却をスムーズに進めるためのポイントのひとつ。
売り出し価格を考える際にはこんな点に注意しましょう。
最低売却額を決める
不動産を売却する際には、値下げや値引きがよくあります。 買い手がなかなか見つからない場合、売り出し価格を下げたり、買主からの値引き交渉に応じたりすることがあるでしょう。
そのため、最初に「値下げするなら●●円まで」という最低売却額を決めておくことが重要です。 あらかじめ最低売却額を設定しておけば、購入希望者から値引き交渉を受けてもすぐに返答できます。
売却までのスケジュールを決める
売却を急いでいなくても、最長6ヵ月を目安に売却スケジュールを立てることをお勧めします。
急いでいないからといって、長期間売りに出していると「売れ残り物件」と見なされ、さらに売りづらくなります。
売却期限を設定することで、「いつ値下げをして売り切るか」を検討しやすくなります。
値下げのタイミングやポイントについては、以下のコラムで詳しくご紹介しています。
値下げ交渉を想定した価格設定を考える
不動産売却の際、購入希望者からの値下げ交渉はよくあることです。
そのときに頑なに値下げに応じないよりも、少しでも値下げをして歩み寄った方が購入決定を促す可能性が高まります。
そのため、値下げ交渉を見越して売り出し価格を設定するのも一つの方法です。
ただし、あまりに高すぎる売り出し価格では検討対象から外されるため、適正価格の範囲内で設定するよう心掛けましょう。
まとめ
不動産の売り出し価格と査定価格の違い
不動産の売り出し価格は、実際に売りに出す際の設定価格であり、売主が自由に決定できます。
査定価格は、不動産会社が過去のデータなどを基に算出した「3ヵ月程度で売却できるであろう価格」です。
売り出し価格は、査定価格を参考にして検討・設定されます。
不動産の売り出し価格の決め方
売り出し価格は、査定価格や類似物件の成約価格を基にして検討・設定されます。
「高く売る」か「早く売る」かの優先順位を明確にし、希望売却額でじっくり売るか、最低売却額に近づけて早く売るかを決めます。
不動産の売り出し価格を設定する際の注意点
売り出し価格を設定する際には、最低売却額を決める、売却スケジュールを考慮する、値引き交渉があることを前提にすることがポイントです。
売却を急いでいないからといって、長期間にわたって売り出し続けると、売れ残り物件と見なされ、売却が難しくなります。
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