211.マンションのルーフバルコニーの使用範囲や、制限について教えてください。

こんにちは!
イエステーション愛媛総合センター| 今治店の川又です。

マンションでよく見かける広々としたバルコニーは、戸建てのテラスのような開放感があり、羨ましいと感じる方も多いでしょう。しかし、そのルーフバルコニーは専有部分ではなく、実際には共用部分として扱われます。今回は、ルーフバルコニーの利用可能な範囲や、使用時の注意点について解説します。

マンションのルーフバルコニーは共用部分

マンションのルーフバルコニーや通常のバルコニーは、すべて共用部分に分類されます。専有部分ではないため、何でも自由に使えるわけではありませんが、その部屋に付いているバルコニーは優先的に使用できます。『ルーフバルコニーで植物を育て、自然を感じるスペースにしたい』『子供やペットが遊べる場所にしたい』といった希望を持つ方も多いでしょう。共用部分であるため、全て理想通りにはいかないかもしれませんが、ルールを守って利用すれば、快適な空間を楽しむことができます。

ルーフバルコニーを利用する注意点

ルーフバルコニーを利用する際には、いくつかの重要な注意点を守ることが必要です。

まず、火災時に避難経路を確保することが最も重要です。
マンションのバルコニーは、隣人との境界が薄い板で仕切られていることが多く、
これは火災などの緊急時に簡単に避難できるよう設計されています。
加えて、避難はしごが下層階へ移動するために設置されているケースもあります。

こうした避難経路を物で塞いでしまうことは絶対に避けなければなりません。
たとえすぐに移動できるものであっても、バルコニーに物を置いて避難経路を妨げることは禁物です。

また、バーベキューやタバコといった火気の使用は厳禁であり、これは火災のリスクを避けるためです。
煙や匂いが原因で隣人とのトラブルになることもあるため、十分に注意を払いましょう。
さらに、バルコニーに物を置く場合には、強風で飛散するリスクに備えて、物が風で飛ばないようしっかり固定するか、強風が予測される場合は事前に室内に移動させることをお勧めします。
特に台風シーズンなどには、落下物による事故を防ぐための対策が必要です。
最後に、マンションごとに細かく規定された規約が存在することが多いので、
それらの規約を遵守し、近隣住民に迷惑をかけないよう心がけることが大切です。

共有名義の不動産を売却する際には、すべての共有者の同意が必要です。共有持分の割合にかかわらず、たとえ自分が9割を持っていたとしても、独断で売却手続きを進めることはできません。不動産売買契約書には、共有名義者全員の署名・捺印が揃って初めて売却が可能となります。

ルーフバルコニーのトラブルを回避

ルーフバルコニーを含めたバルコニーの利用は、隣人とのトラブルを引き起こしやすいポイントでもあります。火気や匂いの問題だけでなく、一般的なマナーの遵守が重要です。たとえば、早朝や夜間にベランダで会話をする場合や、大声で騒ぐことは、近隣住民にとって迷惑となる可能性があります。また、バルコニーで小さなプールを楽しんだり、水を使って掃除をする際にも注意が必要です。水が排水溝を超えて隣のバルコニーに流れ込むと、濡れてはいけない物があるかもしれません。こうした細かな点にも気を配りながら、バルコニーを利用することが大切です。

ご近所に迷惑にならない使い方をしましょう

マンションのルーフバルコニーは専有部分ではなく共用部分であるため、その点を十分に理解して利用することが重要です。利用方法に気を付けることで、理想的なルーフバルコニーを実現することが可能です。ルーフバルコニーはマンションにいながらも戸建て住宅の庭のような空間を楽しむことができるため、ルールとマナーを守って利用することが大切です。

まとめ

マンションのルーフバルコニーは共用部分であり、専有部分ではありません。利用にあたっては火災時の避難経路の確保や火気の使用禁止、匂い対策などの注意が必要です。バルコニーでの騒音や水の排水にも気を配り、隣人に迷惑をかけないようにしましょう。ルールを守れば、戸建ての庭のような雰囲気を楽しむことができます。

愛媛総合センターは、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
空き家に関する相談や無料査定、相続問題など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

相続や名義のこと

前の記事

210.不動産を共有名義(共有持分)にする際のメリットとデメリット
引越しや住み替えのこと

次の記事

212.シニアが考えるべき住み替え、戸建てとマンションの選択肢と物件選びの注意点