156.不動産査定を依頼する業者の数は?選ぶ際のポイントは?

こんにちは!
イエステーション愛媛総合センター| 今治店の川又です。

不動産売却を考えている皆さんがよく抱える疑問の一つに、「査定は何社から取るべきか?」があります。
直接的に言うと、複数の不動産会社に査定を依頼することを推奨します。

この記事では、理想的な依頼先の数や、それを行うことの利点と欠点を詳しく説明します。
さらに、どのように不動産会社を選べば良いかについてもアドバイスを提供しますので、是非ご覧ください。

不動産売却時の査定は何社に依頼する?

不動産を売却する際、査定を依頼する不動産会社の数について疑問を持つ方も多いかもしれません。
直接的に言えば、最低でも2社、理想的には3社から6社に依頼することを勧めます。

複数社に査定依頼をしたほうが良い理由は?

複数の不動産会社に査定を依頼することが推奨される理由は、不動産に定価が存在しないため、異なる業者から見積もりを取ることでその相対価値を把握できるからです。

不動産の価値は、築年数、面積、周辺の環境など様々な要素を基に算出されます。
もし1社のみに査定を依頼した場合、その一つの評価だけで市場価格を判断することになります。

机上査定で訪問査定を依頼する不動産会社を絞り込もう

不動産査定には、「机上査定」と「訪問査定」の二通りのアプローチがございます。
机上査定は情報のみで価格を割り出し、訪問査定は物件実地調査に基づくより正確な価格設定方法です。

より時間を要する訪問査定の前に、複数の会社による机上査定から始め、
その後で訪問査定を行う会社を3~6社に絞り込むことが賢明な戦略とされています。

複数社にまとめて依頼するなら一括査定サービスが便利

一括査定サイトを利用すれば、一度に数多くの不動産会社に査定依頼を出すことができます。

ほとんどの場合、サービスの使用料は無料で、査定を理由に仲介契約を強制されることもありませんから、安心して使用できます。

一括査定サービスについて詳しくは「不動産一括査定にデメリットはある?メリットや選び方も知ろう!」で解説していますので、
ぜひあわせてご覧ください。

複数の不動産会社に査定を依頼するメリット・デメリット

複数の不動産会社に査定を依頼するメリット・デメリットは、次のとおりです。

【メリット】
・多様な視角で不動産の価値判断が可能

・市場価格に即した適正価格を見極めやすくなる

・どの不動産会社を選ぶべきか判断材料になる

【デメリット】

・必要書類を複数の会社から求められることがある

・訪問査定に多くの時間を割く必要が出てくる

・査定後のフォローが煩わしいと感じる可能性がある

不動産会社にはそれぞれ特色があり、

大手情報力宣伝力

地域密着型地元のネットワーク物件の独自性を生かした評価が特徴です。

複数社から査定を受けることにより、より正確な販売価格を割り出せる上、不動産会社の質も見極められます。

また、査定プロセスを通じて、担当者の能力や情熱を知ることができ、選択肢を比較して最適な会社を選ぶ助けになります。

ただし、訪問査定には書類準備や同席が求められ、手間や時間が増えることはデメリットです。

不動産売却で査定を依頼する不動産会社はどうやって選ぶ?

不動産会社を選択する際に重要なポイントは以下の通りです。

  • 会社に過去に行政処分がないかの確認
  • 対象不動産の地域に精通しているか
  • 売却予定の不動産に特化しているか
  • 効果的な広告戦略を実施しているか
  • 大手や地域密着型の業者に偏りがないかの検討

これらの情報は、不動産会社のウェブサイトで確認可能です。
各項目について詳細に見ていきましょう。

1.その会社に過去に行政処分がないかの確認

信頼できる不動産会社を選ぶ第一歩として、会社が正式な宅地建物取引業免許を持っているかを確認することが重要です。

その免許番号は、不動産会社の公式ホームページ内の会社情報で見つけることができます。

なぜなら、免許なしでは不動産仲介業務を行うことは法律で禁じられているからです。

免許には、「国土交通大臣免許」と「都道府県知事免許」の2種類があり、事務所の所在地が複数の都道府県にまたがる場合は前者、1つの都道府県内のみであれば後者が適用されます。行政処分の情報は、国土交通省のオンラインサービスや一部の地方自治体で確認可能です。

2.対象不動産の地域に精通しているか

正確な査定価格を出すためには、不動産及びその所在地域に関する深い知識が必要です。

物件の特性に加えて、周辺地域の状況や可能な買い手の需要も理解していると、より精度の高い価格設定が可能になります。
すでに潜在的な買い手がいるかもしれないという見込みも立てやすくなります。

売買契約の過程をスムーズに進めるためにも、地域に詳しい不動産会社を早い段階で選定しておくことが望ましいです。

3.売却予定の不動産に特化しているか

土地や一戸建て、マンションなど、不動産会社にはそれぞれ得意とする物件があります。
マンションを売却しようと思っているなら、マンション取引に豊富な実績を持つ業者を選ぶべきです。

そうすることで、その業者は物件の価値を見極める目利きが養われ、
売却に関する専門的な知識や障害が発生した際の対策が充実しています。

これにより、依頼した仲介業務で柔軟な対応を得られる確率が上がります。

4.効果的な広告戦略を実施しているか

不動産の販売において、採用している広告手段の種類は見逃せない要素です。物件が広範囲にわたる広告媒体に掲載されるほど、購入を考える人々の目に留まりやすくなり、売却プロセスが順調に進行する可能性が上がります。そのため、どの広告媒体に注目しているのか、例えばインターネット広告、新聞広告、チラシなどを事前に調査しておくことが肝心です。

5.大手や地域密着型の業者に偏りがないかの検討

不動産会社には大規模な全国展開をする大手と、地元に密着したサービスを提供する企業があります。
物件の価値を幅広い視点から把握するためには、複数の会社に査定を依頼することが推奨されています。

この際、選定する3〜6社の中には、大手企業と地域密着型企業の両方を選ぶことが最適です。

不動産の売却を依頼する不動産会社は1社だけ?

買い手を見つけるために不動産会社に依頼する際、複数の会社と媒介(仲介)契約を結ぶことが可能ですので、一社に限定する必要はありません。

ただし、販売活動の状況を定期的にチェックし、積極的にコミュニケーションを取ることが求められます。
各契約形態の特性を理解し、自分の状況に最適な契約形式を選びましょう。

媒介契約には、「専属専任媒介契約」と「専任媒介契約」のように一社のみに仲介を依頼する形態と、「一般媒介契約」のように複数の不動産会社に仲介を依頼できる形態が存在します。複数の不動産会社に仲介を依頼する一般媒介契約を選べば、販売活動における競争が促され、物件の魅力が高い場合にはより高い価格での売却が期待できます。

各種媒介契約のメリット・デメリットは、
不動産売却の媒介契約は専任媒介契約?一般媒介契約?違いや選び方とは」で解説しています。

また、査定後にどう不動産会社を選べば良いか知りたい方は、

不動産会社選びが成功のカギ。家を売却するための選び方ポイント」にて解説していますので、参考にしてくださいね。

ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

●不動産売却時の査定は複数社に依頼しよう
査定は3〜6社ほどの不動産会社に依頼するのがおすすめです。複数社に依頼すると、多角的な視点から物件の価値を測り、より正確な市場相場がわかりやすい利点があるからです。一括査定サイトを利用すれば、手間をかけずにまとめて依頼できますよ。

●査定の依頼先は不動産会社の特徴を踏まえて選ぼう
査定を依頼する不動産会社は、売りたい不動産が所在する地域に詳しく、類似物件を得意とする不動産会社がおすすめ。より多くの視点を取り入れるためにも、大手と地域密着型の不動産会社を取り混ぜることや、採用している広告媒体のチェックも重要です。

●絞り込めなければ複数社との仲介契約も可能
一般媒介契約であれば、仲介を複数社に依頼できます。各社間で競争が生まれやすいメリットもあるので、ほかの契約方法と比較して、自分に合った契約を選んでくださいね。

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