198.路線価ってなんですか?

こんにちは!
イエステーション愛媛総合センター| 今治店の川又です。

不動産を相続したいとお考えの方もいらっしゃると思いますが、
相続には税金がかかりますので、事前にその費用を調べておく必要があります。
これによって、売却するか相続するかの適切な判断ができるようになります。
不動産の価値は、時代や状況、立地などによって大きく変動します。
同じ条件でも価格や税金が異なる場合があるのです。
今回は、不動産取引でよく使われる「路線価」について詳しく解説します。

路線価とはどんなもの?

不動産取引では、価格や税金の算出に多くの情報が用いられますが、その中でも特に重視されるのが路線価です。
ここでは、路線価とは何か、そしてどのような場面で使われるのかについてご説明します。

路線価とは相続税評価額のこと

簡単に説明すると、路線価とは相続税評価額のことです。相続税評価額という言葉に馴染みがない方もいるかもしれませんが、
これは「その不動産を相続した場合の相続税や贈与税がいくらになるか」を示す数字のデータです。

不動産を相続すると必ず相続税や贈与税がかかるため、このデータが売却の際に必要になります。

路線価を決定しているのは国税庁

路線価を正式に定めているのは国税庁です。これは税金に関するデータであるためです。
なお、不動産価格の決定に関係する公示価格は
国土交通省、基準値標準価格は都道府県、固定資産税評価額は市町村が定めています。

利用シーンは相続だけではない

路線価は、不動産にかかる相続税や贈与税を知るためのものですが、相続時だけでなく、不動産の売却時にも利用されます。不動産を売却する際に「どのくらいの価格で売れるのか」は重要な点ですが、路線価を使った路線価方式によって価格を算出することができます。不動産の価格を決定する方法はいくつかありますが、その一つとして路線価方式がよく用いられます。

路線価を調べる方法

路線価を知ることで保有している不動産の相場が分かるとご紹介しましたが、実は自分でも調べることができます。
どのような方法で路線価を調べることができるのでしょうか。

国税庁のホームページを確認する

路線価の情報は、国税庁のホームページ内にある「路線価図・評価倍率表」で確認できます。

特定の不動産の所在地を調べていくと、「410C」「600C」などの数値が出てきます。
これらの数値は、千円単位で表された路線価を意味しています。

路線価は公示地価の8割程度

新聞やテレビで頻繁に取り上げられる公示地価は、多くの人が知っています。特に不動産所有者は自然とこの情報に注目し、自分の物件の公示地価を把握していることが多いです。路線価については知らない人もいるかもしれませんが、
公示地価の約8割という関係性があるため、おおよその数値を算出することができます。

様々なデータを照らし合わせて納得いく売却を

不動産取引、特に売却や相続の場合、大きな金額が動きます。
売却時には、できるだけ良い条件で取引したいと考えるのは当然です。
不動産の価値を判断するには、路線価だけでなく、様々な評価方法があります。
これらの情報を総合的に分析し、満足のいく取引を実現してください。

まとめ

不動産を相続する際に重要な路線価は、相続税や贈与税の評価に使われるものですが、相続だけでなく売却時にも役立ちます。路線価は国税庁が定めており、公示地価の約8割程度の価値です。自分で調べるには国税庁のホームページで「路線価図・評価倍率表」を確認する方法があります。不動産の価格を決めるには複数のデータを照らし合わせることが大切です。

愛媛総合センターは、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
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