売却 vs 賃貸:賃貸の利点にせまる
119 「売る」か「貸す」か、選択の為に「メリットとデメリット」を正しく把握&比較
何かの理由でマイホームの売却を検討するとき、検討するに至った原因にもよりますが「貸して収入を得る」という方向性も充分にあり得ます。
賃貸による収入は「不労所得」の代表としてよく取り上げられるものですし、最近では単身の方が都心のコンパクトマンションを購入し、結婚やお子様の誕生といったライフステージの変化に合わせて賃貸に出すような資産運用も事例が増えてきているようです。
不動産は、住宅ローンに付随している団体信用生命保険によって、生命保険としての役割も持たせることができるため、「生命保険+個人年金」としての活躍も期待できます。
しかしもちろんメリットばかりではありません。
「売る」か「貸す」か、この選択をする為にはそれぞれのメリットとデメリットを正しく把握し比較しなければならないのです。
今回貸した場合のメリットは簡単にご紹介しておきます。
1.月ごとの収支は+になりやすい
住宅ローンで購入している場合、賃貸に出す前に用途変更について銀行への確認・事前相談が必須となりますが、やむを得ない事情である場合はローンの条件変更に応じて貰えるケースが多いようです。
そして銀行と相談のうえで、賃貸に出すことができれば基本的には月々の収支は+になりやすいと言われています。
まずは銀行に相談し、賃貸への変更後の返済計画の確認を行いましょう。
2.分譲物件は賃貸よりもグレードが高く、賃料が期待できる
もともと貸すために作られた賃貸マンションと、所有者自身が居住する為に作られた分譲マンションでは、基本的に分譲マンションのほうが建物・設備のグレードは高くなっています。
つまり、同じエリア内の似たような賃貸マンションよりも割高での貸出を期待できるのです。
3.不動産の維持費を経費にできる
賃貸を始めることで、不動産の維持費を経費として計上できるようになります。
確定申告は手間がかかり最初は大変ですが、しっかりと控除の申請をすることで節税効果を期待することもできるのです。
このように、ご自宅を貸し出すことは多くのメリットがあります。
只、リスクも見極めないと、想定外の損失が出てくる可能性もあります。
特に不動産は金額が大きいので、一回の失敗で立ち直れないほどのダメージも考えられます。
次回は、ご自宅を貸し出すことのデメリットについて、ご説明します。