057.空き家に火災保険は必要?知っておきたい保険の知識

こんにちは!
イエステーション愛媛総合センター| 今治店の川又です

相続した空き家は、住む予定がなくても管理が必要。
定期的な修繕や草刈りのほか、誰も住んでいない空き家でも火災保険をかける必要もあるのです。

今回は空き家に対する火災保険の必要性についてお話します。
空き家でも火災保険は必要!
その理由や必要な補償内容などをご紹介します

空き家のリスクを考えると、火災保険は必要!

誰も住んでいない空き家。
「使っていないんだから火事になるわけがないし、仮に火事で空き家が燃えてしまっても困らないから、火災保険に入る必要はないのでは?」
本当にそうでしょうか?

誰も住んでいない空き家でも、放火や近隣などからのもらい火、落雷や漏電などを原因として火災が起こる可能性はゼロではありません。
管理の行き届かない空き家は不審者のたまり場になりやすく、火の不始末から火事になってしまうケースもあります。

空き家に資産価値はなくても、火事の燃え後を片づけたり建物を解体したりする必要があり、そこに費用がかかってしまいます。
空き家だからといって、壊れたままにしておいてはいけないのです。

また、台風で屋根が飛んで隣の家にぶつかる、老朽化から壁が崩れて通行人にケガをさせてしまうというリスクもあります。
周りの建物や人に与えた被害の損害倍書を補償するには、施設賠償責任保険での補償が必要です。

そのようなリスクを考えると、空き家の資産価値の有無にかかわらず火災保険に加入する必要があるのです。

空き家の火災保険は保険料が高い?加入できない場合も

空き家に火災保険をかける場合、一般的な住居にかける火災保険と比べ補償内容が同じであれば保険料が高くなります。

保険料は住所や物件の種類、リスクの大きさによって変動します。
物件の種類は人が住む「住居物件」と、住居以外の店舗や事務所などの「一般物件」に分かれます。
空き家は、元々は「住居物件」ですが、人が住んでいない、住めない状態であるため「一般物件」として判断されます。

空き家は下記のような理由から、一般物件の中でもリスクが高いと判断されます。

  • 不審者の火の不始末から火災が起こる可能性がある
  • 人が住んでないため火災の発見が遅れ被害が拡大する可能性がある
  • 老朽化や劣化で建物が損壊する可能性が高い

空き家になっている時間の長期化、劣化・老朽化の状態によっては保険の加入を断られる可能性もあります。

一方、転勤で一時的に空き家となっている、別荘として年に数日だけ利用している場合は、「住居物件」として契約できるケースも。

火災保険に加入できるかどうか、住居物件と一般物件のどちらにあたるかといった線引きは保険会社によって判断基準が異なります。

また、空き家は地震保険には加入することはできません。
地震保険とは被災した建物を再建して被災者の生活再建を助けるための保険なので、人が住んでいない建物にはかけることができないのです。

火災保険に加入できない空き家は早めに処分も検討を!

空き家の老朽化が進んで廃屋化し、火災保険に加入できなかったとしても火災や倒壊のリスクは変わりません。
火災保険に未加入の状態で万が一の事態が起こった場合、大きな費用負担が発生する可能性も。

また、利用予定のない空き家は所有しているだけで固定資産税や管理費などの維持費もかかります。

完全な廃屋になってしまっては手放すために解体が必要になるなど、さらに手間が増えてしまいます。
空き家の老朽化が進む前に、早めに手放すことを検討してみましょう。

まとめ

  • 空き家でも火災保険は必要です。放火やもらい火、漏電などで火災が起こる可能性がありますし、火災後は解体や片づけの費用がかかります。老朽化した建物が壊れて隣家や通行人に損害を与える可能性もあり、火災保険でそういったリスクに備える必要があるのです。
  • 空き家は一般的な住宅よりも火災保険料が高くなります。人が住んでいないことによる火災発生、被害拡大のリスク、老朽化による損壊のリスクが高いからです。空き家となっている期間が長期化したり老朽化が進んで廃屋化したりした場合は、火災保険に加入できないケースもあります。また、空き家は地震保険には加入できません。
  • 空き家は所有しているだけで維持費がかかります。老朽化が進んで火災保険に加入できない場合でもリスクは変わらないため、利用予定のない空き家は早めに手放すことを検討しましょう。

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