人生における「三大支出」

073 「マイホーム」「子ども」「老後」について考える

「マイホーム」については、住宅ローンを利用される方が多い為、子どもの学費が必要な時期と被ってしまったり、ローンの返済をしながら「老後」にも備えなければならないなど、最も考えるべきことが多い項目と言えます。
人生におけるライフイベントについて、それぞれの時期や大凡の必要額を把握しておかなければ、ローンの返済がうまくいかず、充分な貯蓄ができていないままに、イベント時期が到来してしまうことになりかねません。
それがお子様の受験期であったとするならば、希望する進路に進ませてあげることが難しくなってしまう可能性もありえるのです。
そうした場合、とることができる選択肢は限られてきます。
例えば教育ローンを組んだり、場合によっては「せっかくのマイホームを売却しなければならない」ということにもなるかもしれません。

こうした事態に備える為、少し大変な作業ではあるのですがオススメの解決策がございます。
現在から老後までのキャッシュフロー表を作成してみてはいかがでしょうか?
各年齢ごとに発生するライフイベントを踏まえ、毎年の収入と支出を比較していくのです。

そうするとよくわかるのですが、多くの方は3回、収支がマイナスになりやすい時期が出てきます。
まずは「マイホームの購入時」、次に「お子様の高校・大学在学中」、最後に「退職後」です。
逆に、これら3度のマイナス期を耐えられるように、ローン返済と貯蓄を両立できるように計画ができればよいことになります。

マイホーム購入時の費用については、細かく複数回に分けてご説明をさせて頂きますのでここでは割愛させて頂き、お子様にかかわる費用について触れておきたいと思います。

文部科学省や日本政策金融公庫、保険会社等のデータベースを見ていくと、お子様の教育に必要なお金の目安が載っているので参考にしながらご説明していきます。
まず、大学卒業までに学費以外に衣食住やお小遣いなどで必要となる金額の目安は約1,700万円弱になります。
次に学費を見ていきますが、仮に幼稚園から大学まで全て公立で進学した場合でも約1,000万円強が必要となり、もしも一部でも私立に進むとすればさらに費用は大きくなります。
ちなみにオール私立で進んだ場合の学費の目安は約2,500万円に上るそうです。
つまり、一人当たり独立までには抑え目に見積もっても約2,700万円強は必要になる試算になるわけです。

とても大きな金額です。
しかし、これはもちろん一括でかかるものではありません。
ですので「いつ」「いくら」かかるのか、キャッシュフロー表が重要になるのです。

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