自然に身につく相場調査
043 経験の少なさで収集した情報には気をつけて!
【お客様で相場を調べる際の注意点】
①あくまで参考と考えること
不動産は個別性があります。
階数・向き・間取り・道路が変われば、1㎡当たりの単価も変わります。
内装の傷み具合もいろいろです。
あくまで参考と考えましょう。
②成約価格ではないこと
チラシやネットで拾えるデータは、「売り出し価格」であり「売れた価格」ではありません。
また、売りに出した「売主さんの状況」もいろいろ。
急いで売りたい人もいれば、ゆっくり高めに売り出す人もいます。
売り出している価格から、大幅な値下げをして売却をしている可能性もあるので、売り出し価格に固執するのは失敗の原因です。
③情報の鮮度に注意すること
チラシやネットで探した情報の鮮度が大切です。
調べたら5年前のデータだったとなれば、その価格を参考にすることは危険です。
5年あれば、価格が20%程度動くことは、ざらにあります。
最近の情報かどうか、情報の鮮度にも気をつけましょう。
④不動産会社への対応に気をつけること
参考価格を調べた後、不動産会社に電話するときに「私が調べたら○○○○万円ぐらいだった」という方もいらっしゃいます。
あまりその価格にこだわって、不動産会社に「うるさい客だな」と思われて、協力を得れなくなる可能性もあります。
判断材料の1つ程度と考えてください。
このように、今の時代不動産会社とほぼ同等の情報を持つことができますが、その情報を正しく活かさないと意味がありません。
全て不動産会社に任せてしまうのも危険ですが、自分が集めた情報ばかりに固執してしまうのも、同じくらい危険です。
双方バランスよく情報を仕入れ、ご判断の参考にしてください。