住みたい!新築マンション

040 仲介業者からはご紹介ができない場合が多い新築マンション

1)その物件を建築した会社が売主様として直接、販売をされるため
2)特定の専門業者に販売業務を委託してしまっているため
新築マンションの購入についてはそのほとんどをお手伝いすることができません。
中立の立場として確認すべきところや注意点など、売主様目線では少し話しにくいところをご紹介していきたいと思います。

新築マンションは一部、完成後に現地で実際のお部屋を見ながら検討できること(「完成売り」「竣工売り」などと呼びます)がありますが、多くの場合はそうではなく、建築中にモデルルームを見て検討する「青田売り」がほとんどです。
そしてこのモデルルーム、売れ行きを左右するものですから売り手側はそれはもう気合を入れて作りこんでいます。
インテリア等の専門家を雇ったり、有名な家具メーカーと提携したり、家具の配置から高さまで徹底的に作りこんでおり、特注品に相当な費用をかけているケースなども少なくありません。
通常仕様であれば付属していない、有償オプションも見本として多数が採用されていて、「こんな生活ができたら素敵」と思わせる演出がなされています。

しかし、購入して実際に入居したとして、同じような生活を送る方は少数派ではないでしょうか。
既にお持ちの家具も多数流用されるでしょうし、ご自身が検討するお部屋とモデルルームは向きも形も違う場合が多いと思います。
モデルルームでは見た目に惑わされず、標準仕様の使い勝手や雰囲気を掴むことが大切です。

また、できればモデルルームに行く前に現地を確認しておけると尚良いと思います。
わかってはいてもやはりプロの仕事ですから、モデルルームにいくと気分が高揚しがちです。
その前に冷静な状態で現地を見て、長い年月そこでの生活が可能そうか、交通の利便性や周辺の施設、隣接地の状況などを把握しておくことで精度の高い判断をしやすくなると思います。

さて、そのような下準備も終えて実際にモデルルームに行きますと、しつこいようですが楽しいです。
最新の設備、充実の共用部に目を奪われると思います。
しかし、それら全ては購入される方々が負担される「購入代金」と「毎月の管理費等」を原資に提供されます。
ですので、あったらいいなと思うものも、「ずっと使い続けるだろうか」「支払いが続くことに納得できるだろうか」という一歩引いた判断基準を持って頂けるといいと思います。

不動産のマナビ♪

前の記事

ようこそ!不動産の相場①
不動産のマナビ♪

次の記事

全体的な流れ①