黄金のお宝!運の要素も出る家探し

026 一戸建ての流動性と建売り

前回に引き続き、一戸建てについて掘り下げていきたいと思います。
一戸建てがマンションに差をつけられやすい「流動性」のお話です。

一般的に多くの一戸建ては、マンションよりも流動性が低いと言われています。
日本は木造文化で新築信仰が未だに根強いです。
また、リフォーム・リノベーション市場が注目を浴びていますが、リフォームでは外観や柱・壁の配置までは変えられないケースもある為、自分の要望を叶えられる一戸建てを探すには「運の要素も出てしまう」ということがあると思います。
こういったところから、どうしても一戸建てはマンションよりも流動性確保が困難であると言われています。 

少し唐突ですが、ここで評価の分かれやすい「建売」に注目したいと思います。
自由度が売りの一戸建てなのに、既に出来上がってしまっている為に評価されにくいのですが、流動性について考えてみると侮れない面がございます。

まず商品特性上、良く言えば「万人受け」、悪く言えば「当たり障りない」仕様になっていますので、流動性の確保がしやすいです。
また、規格商品ですから注文住宅よりも建築費が安い点も大きな利点と言えます。
言い換えれば、価格の内訳として「建物価格の比率が低く、土地価格の比率が大きい」ケースがそれなりにあります。
つまり、建物価格が経年劣化で減っていったとしても、最終的に残る土地価格の比率が大きいことで資産性としては優秀なものがあるということです。

また、これはメーカーによって差も出てきますが、あまり奇をてらった形をしておらず、なるべく単純な構造にすることでコストカットを図っている点も、「メンテナンス性」を見れば歓迎すべきポイントです。

手入れのしやすさはコスト面でも、流動性という面でもプラスに働きます。
一から十まで全てをご自身のこだわりで作ることはできないものの、ご自身の希望を満たしうるのであれば、建売の一戸建ても非常に優秀な商品なのです。
最近は、注文住宅並みの住設機器を備えた建売も増えていますし、ご希望のエリア内に予算内の物件が出ておりましたら、ぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか?

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