219.大規模マンションと小規模マンション、どちらが資産価値の安定性に優れているか?

こんにちは!
イエステーション愛媛総合センター| 今治店の川又です。

マンションは戸数によって規模が分けられます。おおよそ50戸以下のものは小規模マンション、50~100戸のものは中規模マンション、100戸以上は大規模マンションと考えられます。マンションの規模や条件に応じて管理状況や資産価値の安定性が異なるため、今回は大規模マンションと小規模マンションの資産価値について解説します。

大規模マンションと小規模マンションの違い

まず、マンションの規模によってどのような違いがあるのかを確認してみましょう。実際に長期間住んでみなければわからないことも多々あります。

大規模マンションのメリット

①住居設備や共用スペースが充実していることが多い
②戸数が多いため、管理費や修繕積立金が抑えられる傾向がある
③駐車場が多く、セキュリティーなどの住環境も整備されている
④多様な世帯が集まっているため、子育て世帯や高齢者世帯との交流がしやすい

大規模マンションのデメリット

① 大規模修繕時に住民の意見を統一するのが困難
② ファミリー向けの物件が多く、DINKSや単身者にとって共用施設が使いづらく感じる場合がある
③ 住民の人数が多いことで、人間関係のトラブルが発生しやすい
④ 老朽化してくると、団地のような雰囲気を持つことがある
⑤ 住戸数が多いため、住民の入れ替わりが頻繁に起こる

大規模マンションと小規模マンションのどちらの資産価値が安定?

大規模マンションと小規模マンションには、それぞれメリット・デメリットがあり、将来的にどちらが資産価値として安定しているかは、立地や管理体制などに大きく影響されます。資産価値は基本的に立地条件や利便性など、需要と供給のバランスによって決まるため、マンションの規模自体が直接資産価値に影響を与えるわけではありません。しかし、大規模マンションでは大規模修繕時の予算が確保しやすく、大手管理会社が関与することで、綺麗な状態を維持しやすく、結果として資産価値も安定する傾向にあります。ただし、駅から遠い立地にある場合、資産価値が下がるリスクもあります。
さらに、大規模マンションは戸数が多い分、売り急いだ住戸が価格を崩すと、全体の相場に悪影響を与えることもあります。これは、大規模マンション特有のリスクです。
小規模マンションは、修繕費の確保が難しい一方で、駅に近い好立地に建てられることが多く、資産価値が安定しやすいです。ただし、管理や修繕が行き届かないと、資産価値が下がることもあります。結論として、立地の良い大規模マンションや小規模マンションであれば、資産価値の安定が期待できますが、立地条件が悪い場合は注意が必要です。

地域性や相場も関連性があるため決めつけることは難しい

大規模マンションと小規模マンションの資産価値の安定性は、その規模だけで判断するのは容易ではありません。大規模マンションは管理費や修繕積立金の面で優位性があるものの、資産価値が低下するリスクも存在します。資産価値の安定を図るには、規模に加え、立地条件をしっかりと考慮する必要があります。

まとめ

大規模マンションと小規模マンションの資産価値の安定性は、単に規模だけで判断するのは難しいです。それぞれにメリット・デメリットがあり、立地条件や管理体制も資産価値に大きく影響します。大規模マンションは管理費や修繕積立金で有利ですが、資産価値が下がるリスクも抱えています。一方、小規模マンションは立地の良さが資産価値を支えることが多く、全体的なバランスが重要です。

愛媛総合センターは、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
空き家に関する相談や無料査定、相続問題など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

相続や名義のこと

前の記事

218.よくある不動産相続トラブルとその解決策を事例を交えて解説〜第1回
引越しや住み替えのこと

次の記事

220.住宅の買い替え時における引き渡し猶予とは何か?売主にリスクはあるのか?New!!