190.古い家、建て替え、住み替え、リフォーム?賢い選択のポイントとは〜その2

こんにちは!
イエステーション愛媛総合センター| 今治店の川又です。

どんなに立派な家でも、年月が経つにつれて家族構成やライフスタイルの変化、劣化などが原因で不満や不安が出てくることがあります。

今の家をリフォームして住み続けるか、新しい土地で一戸建てを探すか、
自分たちに合った選択をするためには、それぞれの選択肢のメリットとデメリットを理解することが重要です。

前回の「建て替え」のケースに続いて、今回は「住み替え」「リフォーム」のメリットとデメリットを整理しましょう。

住み替えのメリットとデメリットとは

ここでは、「建て替え」との相違点を中心に見ていきます。

メリット①経済的負担が小さく、内覧もできる

住み替えでは、完成済みの住宅を購入することが多く、これには大きな利点があります。まず、多くの選択肢から自分に合う家を選べます。
また、内覧時に生活動線や環境を確認でき、他の物件と比較も可能です。これにより、入居後の「想像と違う」という事態を避けられます。
さらに、中古住宅を選べばコストを抑えられ、現在の家の売却益によっては余裕が生まれるかもしれません。

メリット②住宅ローンが利用できる

住み替えの魅力は多岐にわたります。まず、低金利の住宅ローンを活用できるため、資金調達が比較的容易です。
さらに、住環境を劇的に変えたい人にとっては最適な選択肢となります。
加えて、建売、中古住宅、マンションと、多様な住宅タイプから選べる点も大きな利点です。

デメリット①気に入る家が見つかるとは限らない

住み替えを考える際、注意点があります。多くの選択肢があっても、条件に合う家を見つけられるかは不確実です。
理想の物件との出会いは、運に左右される面があります。
また、通勤・通学の事情を優先すると、現在と大きく変わらない場所に住むことになる可能性が高いです。

デメリット②購入と売却のタイミングが合わせにくい

住み替えにおける重要な課題は、売却と購入のスケジュール管理です。
最適なシナリオは、現住居を売却後、迅速に新居を見つけることで、一度の引っ越しで済みます。
しかし現実はそう簡単ではありません。売却が遅れると新居購入資金が不足し、逆に早すぎると適切な新居が見つからず、仮住まいが必要になります。
これは二度の引っ越しと余分な費用を意味します。特に売却益を新居購入に充てる場合、このタイミングの齟齬が住み替え計画全体に影響を及ぼす可能性があります。

リフォームのメリットとデメリットとは

家をリフォームする場合には、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

メリット①総予算が比較的安く済む

リフォームの最大の利点は、コスト面での優位性にあります。新築や住み替えには2,000~3,000万円以上必要ですが、
リフォームなら家全体でも1,000万円程度で済むことが多いです。さらに、クロスや床の張替え、外壁塗装くらいなら数百万円で可能です。
費用を最小限に抑えるコツは、水回りや劣化が目立つ箇所など、本当に必要な部分にリフォーム範囲を限定することです。

メリット②スケジュールが管理しやすい

リフォームの利点は、通常、引っ越しが不要な点です。極端に大掛かりでない限り、住みながら工事を進められます。
一部の不便はありますが、工事箇所以外は使用可能で、壁紙を部屋ごとに順次更新するなどの方法が取れます。
また、新築より工期が短いため、スケジュール管理がしやすいのも特徴です。

デメリット①現状の家の建築条件や状態の制約を受ける

リフォームは建て替えほど自由度が高くなく、住環境の大幅な変更は難しいです。特に狭い住宅ではこの制限が顕著です。マンションのリフォームやリノベーションは、他の住戸との兼ね合いで制約を受けやすいです。古い家屋では、構造的制約や耐震性の問題から、希望通りの間取り変更や構造部材の交換ができないことがあります。外装や内装を全面的に更新しても、建物の古さを根本的に解消するのは困難です。リフォームは一時的な対策であり、一度の施工で全ての問題が永続的に解決するわけではありません。

デメリット②ローンの選択肢が少なく、金利も高め

リフォームの資金調達は住宅購入より難しいです。住宅ローンは年収の5〜6倍まで借りられ、35年以上の返済期間も可能ですが、リフォームローンは条件が厳しいです。
取扱金融機関が少なく、高金利で短期返済が主流です。そのため、自己資金の確保が重要になります。
耐震性や断熱性など、住宅性能を大きく向上させるリフォームには多額の資金が必要で、新築の方が合理的なケースもあります。

将来を考えた時に、古い一戸建てに住み続けるか、建て替えやリフォーム、住み替えを検討するかは難しい選択です。
次回は、「住み替え」「リフォーム」のメリットとデメリットについて、詳しく解説します。

まとめ

建て替え、住み替え、リフォームは、それぞれ特徴的なメリットとデメリットがあります。

建て替えは土地代を節約でき、慣れ親しんだ場所に留まれます。住み替えは現在の家の売却益を新居購入に充てられます。
リフォームはコスト効率が良いですが、長期的には建て替えの方が経済的な場合もあります。
最良の選択をするには、単に工事費用だけでなく、引越しの有無、スケジュール管理、資金計画など、総合的に評価することが大切です。

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