168.規模別マンション資産価値安定度は?

こんにちは!
イエステーション愛媛総合センター| 今治店の川又です。

マンションの規模は戸数によって分類されます。

・50戸以下が小規模

・50~100戸が中規模

・100戸以上が大規模

と位置付けられています。
この規模の違いにより、マンションの管理運営や資産価値の安定性にも影響が出てきます。本稿では、大規模マンションと小規模マンションの資産価値の違いについて解説します。

大規模マンションと小規模マンションの違い

まず、マンションの規模によって何がどのように違うのかを見ていきましょう。
実際に長く住んでみないとわからない点がたくさんあります。

大規模マンションのメリット

①充実した居住設備と共用部分

②戸数が多いため管理費や修繕積立金が割安

③多数の駐車場とセキュリティーの充実した住環境

④世帯構成が多様でコミュニティ形成が容易

大規模マンションのデメリット

①大規模修繕時に住民の合意形成が難しい

②ファミリー向けで単身者やDINKSには共用施設が使いにくい場合がある

③住民が多いため人間関係トラブルが起きやすい

④老朽化すると団地のようなイメージになりがち

⑤住戸数が多いため入居者の入れ替わりも多い

小規模マンションのメリット

①管理組合の意見がまとまりやすい

②プライバシーが確保されやすい

③エレベーター利用が便利でエントランスから部屋までが近い

④住人の顔が把握しやすく、接する機会が少ない

小規模マンションのデメリット

①戸数が少ないため管理費や修繕積立金が高額になりがち

②駐車場の確保が難しい

③共用施設やセキュリティーが大規模マンションより劣る場合が多い

④管理体制が不十分な管理会社に委託されていることもある

マンションの規模による一概な優劣はなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。
家族構成やライフスタイルによって、大規模か小規模かの適性が変わってくるのです。

大規模マンションと小規模マンションのどちらの資産価値が安定?

マンションの規模自体が資産価値の安定性を直接左右するわけではありません。
むしろ、立地条件や管理状況、需給バランスなどの要因がマンションの資産価値に影響を及ぼします。

大規模マンションは大手管理会社による適切な維持管理が期待できる一方、郊外立地が多く立地条件が劣る場合があります。
また売却戸数が多いと相場価格を下げる危険性もあります。

一方の小規模マンションは、立地の良さはあるものの、管理体制や修繕費の確保に不安があり、老朽化すると資産価値が下がりやすくなります。

よって、立地が良ければ大規模マンションの方が資産価値は安定しますが、立地が悪ければ小規模マンションよりも資産価値が不安定になる可能性があります。

地域性や相場も関連性があるため決めつけることは難しい

マンションの資産価値の安定性は、規模だけでなく立地条件も大きな要因となります。大規模マンションは管理費や修繕積立金の面で有利ですが、資産価値が下落するリスクも存在します。資産価値の安定度を判断するには、規模と立地の両面から総合的に検討する必要があります。

まとめ

マンションの規模(大規模か小規模か)自体が資産価値の安定性を決めるわけではありません。資産価値の安定性は、規模に加えて、以下の要因が大きく影響します。

【立地条件】
・大規模マンションは郊外立地が多く、立地条件が悪い場合がある
・小規模マンションは敷地を確保しやすいため駅近立地が多い
・良好な立地ほど資産価値の安定性が高くなる

【管理状況】
・大規模マンションは大手管理会社による適切な維持管理が期待できる
・小規模マンションは管理体制が不十分で、老朽化すると資産価値が下がりやすい

【需給バランス】
・大規模マンションは売却戸数が多いと相場価格を下げる危険性がある
・小規模マンションでも買い手がつかず管理費が高止まりすれば資産価値が下がる

つまり、立地が良好で管理状況も良ければ、大規模マンションの方が資産価値は安定する可能性が高くなります。一方で、立地が悪く管理が不十分であれば、小規模マンションの方が資産価値は不安定になりかねません。

マンションの資産価値の安定性を判断するには、規模以外の立地や需給、管理状況など総合的に検討する必要があり、一概に大規模か小規模かで決められるものではありません。

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